W610Q75_1
人気の習い事は、いつの時代も変わらないというわけではありません。その時代によって人気ランキングは変化しているのです。

例えば、40代以上の人に子どもの頃にやっていた習い事を聞いてみると、上位にそろばんが入ってきます。また、50代以上だと絵画が入りますね。

そろばんは、当時まだまだ実用的なものだったこともありますし、計算能力を高める為には効果的ですから人気があったのも頷けます。

しかし、現在は計算機としてそろばんを使う事はほとんどありませんよね。ですから、習い事としても順位を落としてきてしまっているのです。

絵画は、50代以上特有の習い事だと言えます。感性を育てるという意味で、絵画を習うことはとても魅力があります。当時は絵画教室が多くあり、それだけの需要があったわけです。

一方、現在は絵画教室はかなり減少してしまいました。その代わり、学習塾が上位に入ってきており、子供の将来を考えたときに「感性」よりも「学力」を求める傾向があると言えます。

事実、現在人気の習い事には英会話や学習塾が入っていますし、小学生の半数近くが学習塾に通っていると言うデータもあります。

習い事は、その時代によって期待されるニーズがあり、人気も変わっているのです。

習い事は時代によって人気のものが変わってくることを紹介しましたが、いつの時代でも変わらず人気を得ている習い事もあります。

代表的なものが、書道・ピアノ・水泳の3つです。書道は、字をキレイに書くことを目的とした習い事ですよね。近年ではパソコンや携帯電話の普及によって字を書く機会は減りつつありますが、それでも手書きの文書は多くあります。

字がキレイだと、それだけで印象が良くなりますから、書道はいつの時代でも安定した人気を得ている習い事だと言えるでしょう。

ピアノは、やはり音楽という感性が豊かな心を作るということ、リズム感を身に付けるということで人気の習い事です。

今では、音楽の習い事はピアノ以外にも色々あります。ヴァイオリン、ギター、フルート、サックス、ドラム、これらも音楽の感性を身に付ける、リズム感を得るという点では同じ効果が期待できる習い事です。

しかし、最もオーソドックスな習い事がピアノであることは間違いありません。やはり、楽器としてイメージしやすく、身近な存在であるという点が魅力なのでしょう。

水泳は、全身運動を必要とするスポーツです。そして、特に道具がいらないという手軽さ、心肺機能やバランス感覚を身に付ける事も可能という万能さが人気の秘密でしょう。

水中での運動は、体への負担が少ないというメリットもあります。心肺機能を高めて病気に強い体を作るという意味でも幼児期の運動には適していますから、いつの時代でも人気を得ているのですね。

いつの時代でも人気の習い事というのは、このようないつの時代でも需要が変わらないというものだと言えます。やはり、子どもに求めるのは将来役立つものですからね。

キレイな字、豊かな感性、基礎的な運動機能、この3つを身に付けることが出来る習い事は、これからも人気であり続けるでしょう。