W610Q75_13

近年、計算機と言うと電卓を使う事が圧倒的に多いですし、パソコンや携帯・スマートフォンでも簡単い計算できるようになりました。そろばんを使って計算する機会はほとんどないと言って良いでしょう。

小学校の授業で数時間程度は学ぶ時間が確保されていますが、そのような短時間でそろばんが使えるようにはなりません。そして、その以降は普通に生活していればそろばんを使う事はもちろん、目にする機会すらないのかもしれませんね。

実際、子どもの習い事を考えた時に「そろばん」を少し古い、時代遅れの習い事ではないかと思う人は少なくないかもしれません。しかし、そろばんは現在でも習い事の人気ベスト10に入るぐらいの支持を得ているのです。

しかし、習い事としてのそろばんが根強く人気を得続けているのは、やはりそろばんが計算力を身に付けるために効果的なものだからですね。

そろばんで計算力が身に付くのは、繰り返し計算をし続けることで「計算作業に慣れる」というのが一番の理由です。検定を受けるとなると、制限時間内で規定数の問題を解かなければいけません。数をこなすという事が、計算力向上には重要ですからね。

これなら他の学習塾でも良いのでは?と思う人もいるかもしれません。しかし、そろばんには速く聞く・読むという作業があります。これが計算力を高める要因の1つなのです。

計算で「聴く」というのはあまり耳にしないかもしれませんが、そろばんには読上算という種目があります。これは、読み上げられた問題を解くというものですね。

数字をミスすることなく聴き取る・読み取ることを意識することは、集中力を維持していなければ行うことは出来ません。そして、情報処理能力の向上にも役立ちます。

そろばんには、計算力を高める様々な要素が詰まっていると言えます。だからこそ、現在でも習い事としてのそろばんは高い支持を得ていると言えるのです。

通常、計算問題を解く際に使われるのは左脳です。しかし、そろばんは右脳も使って計算をすることになります。なぜなら、暗算をする際にそろばんをイメージして映像として計算を行うためですね。

計算問題を解くということで集中力を維持する、アップさせる効果があるのはもちろんですが、右脳を使う事で記憶力のアップも期待できます。

また、長期間続ければ暗算も素早く行うことが出来ますから、電卓を使わずに計算できるようになるというのもメリットですね。ただし、そろばんを習えばすぐに暗算が出来るようになるわけではありません。

どの習い事でも言える事ですが、そろばんの計算力・暗算力を身に付けるなら長期間継続して習う事が必要になります。せっかく優れた習い事でも、身に付く前に止めてしまえば意味がありませんからね。

最初は遊び感覚でも良いですから、そろばんに興味を持って始められると良いのです。右脳も左脳も鍛えることが出来るそろばんは、発達時期の子どもにオススメの習い事だと言えるでしょう。